奈良のお茶「大和茶」が気になって調べてみた&買ってみた話
先日、出張が多い夫が奈良県へ行くことになりまして、
「奈良に何か美味しいお茶はあるのかな…?」と調べてみたところ、「大和茶」というワードを見つけました。
ハナお茶初心者の私にとっては、はじめて聞く名前のお茶💡
どんなお茶なのかな~?気になる😊✨
調べてみると、ただの“奈良のお茶”というだけではなく、歴史や産地の特徴がしっかりあるお茶でした。
ということで、今回は「大和茶ってなに?」を、初心者の目線でやさしくまとめています。
後半では、私が購入してみた大和茶の和紅茶や烏龍茶の紹介もありますので、ぜひ最後まで見てくださいね。
大和茶ってなに?初心者向けに優しく解説
なぜ「大和茶」というの?奈良・大和高原が生んだお茶のブランド


奈良県には、大和高原と呼ばれる地域があります。
大和高原は、奈良市東部(月ヶ瀬や田原、都祁など)や山添村、宇陀市に広がる自然豊かな山間地域で、標高300〜600mほどの冷涼な気候。
そんな環境の地域で作られているお茶が「大和茶」と呼ばれています。



なぜこの地域でお茶づくりが盛んなのかというと、この地域は美味しいお茶づくりに適した環境の条件が揃っているからなんちゃ😊
- 標高が高く寒暖差が大きい
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寒暖差があることで、お茶の葉はゆっくりと育ち、うまみや香りがぎゅっと詰まった味わいになる。
- 山間部特有の霧が発生しやすい環境
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霧が強い日差しをやわらげてくれることで、葉がやわらかく育ち、渋みが出すぎないバランスのよい味につながる。
- 水はけのよい土地
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お茶の木は水分を好むが、土の中にずっと水が溜まっていると根腐れしてしまう。水はけが良いことで、根が地中深くへとしっかり伸び、養分を効率よく吸収できるようになる。
- きれいな水
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お茶の成分のほとんどは水分であり、育つ過程で吸収する水の質がそのまま茶葉の品質に影響する。
不純物の少ないきれいな水で育つことで、お茶本来の澄んだ香りと、雑味のない繊細な味わいが生まれる。
大和高原は「寒暖差・霧の発生しやすい環境・水はけ・良い水」そうした美味しいお茶づくりに適した条件がそろっているため、昔からお茶の産地として続いてきたのです。



では、「大和茶って何か?」を簡単にまとめると…
奈良県・大和高原を中心に栽培されているお茶のこと💡
地域ブランド名っていうことだね✨
製法が特別だったり、珍しい種類のお茶というわけではなく、この地域で育てられたお茶につけられた“名前”です。
大和茶の知名度と生産量



私はこれまで知らなかったんだけど、「大和茶」はどのくらい知られているお茶なのかな?
調べてみると、
お茶好きのあいだでは銘茶として知られている一方で、一般的にはまだ知らない人も多い——そんな立ち位置のお茶のようです。
では、日本全体の中ではどのくらいの規模なのでしょうか。
日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイトe-Stat(https://www.e-stat.go.jp/)
で、2025年の荒茶生産量(お茶として飲める状態に加工される前の葉)の速報値をチェックしてみました。
すると、上位はこのようになっています。
- 1位:鹿児島県(約3万t)
- 2位:静岡県(約2万4100t)
- 3位:三重県(約4860t)
- 4位:宮崎県(約2880t)
- 5位:京都府(約2280t)
- 6位:福岡県(約1850t)
- 7位:熊本県(約1140t)
- 8位:埼玉県(約921t)
奈良県はこの統計には掲載されておらず、2025年時点での正確な順位はわかりませんでした。
ただ、奈良県の公式ホームページ(https://www.pref.nara.lg.jp/n122/5156.html)によると、2022年の荒茶生産量は約1755t。
この数字だけを見ると、上位に入っていてもおかしくない規模です。
近年は全国的にお茶の生産量が減少傾向にあるため、奈良県も同じように減っている可能性はありますが、
過去には生産量ランキングで6〜7位に入ることもあった、日本の主要なお茶産地のひとつのようです。



日本茶に今まで強い関心がなかった私は「お茶=静岡」くらいのイメージしかなかったの。
だから大和茶が“三大銘茶”として知られる狭山茶よりも多く作られていた時期があると知って、かなりびっくりしたよ🍃
大和茶の歴史は平安時代から
実は大和茶の歴史は古い
大和茶の歴史を詳しく知りたかったので、「農林水産省のにっぽん伝統食図鑑」という情報発信サイトをチェックしてみました。⇩
歴史・文化、関連行事
大和茶の栽培の歴史は、大同元年(806年)に始まったと伝わる。空海(弘法大師)たちが唐から日本へ持ち帰った茶の種子を、佛隆寺(仏隆寺、現宇陀市)にまいたのが始まりと伝わる。
以来、茶の栽培に適した自然条件であったことから、大和高原一帯は茶の産地となった。大淀町で江戸時代以前から生産される「日干番茶(にっかんばんちゃ)」も歴史ある大和茶の一つであり、大淀町に残る大淀町史では、寛永16年(1639年)に「茶年貢」の制度があったことが伝わる。日干番茶は、香ばしさ、渋みの少なさ、のど越しの良さが特徴だ。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/yamatocha.html



ほうほう…なるほど……と言いたいところですが、
ごめんなさい…
ちょっと“教科書っぽさ”に負けそうになりました…。



しょうがないんちゃね…‼
ハナさんの教科書アレルギーが発症しちゃったから、もう少し優しくかみ砕いていくんちゃ💡
小学生でもわかるくらい優しい、大和茶の歴史





大和茶むかしばなしはじまりなんちゃ✨
大和茶の栽培が始まったのは、806年だと言われています。
今から考えると、1200年以上も前のことになりますね。
昔々、空海(弘法大師とも呼ばれる)という日本のお坊さんがいました。
この空海さんが、大和茶の歴史を語るうえでのキーパーソンとなります。
彼は当時とても優秀だったため、804年に遣唐使という「中国に勉強しに行くための国のチーム」に選ばれました。
(当時の中国は唐と呼ばれていたので、ここでは「唐」と書きます。)
806年に無事帰国した空海さんたちは、唐で学んだ仏教を日本に広めるため、高野山を拠点に真言宗(しんごんしゅう)という宗派を開き、活動を始めました。
「海外で学んだ仏教を、日本で新しく広めた人」として知られる空海さんですが、実は帰国のときに、唐からお茶の種も持ち帰ってきていたんです。
そのお茶の種は、空海さんの弟子が建てた仏隆寺(佛隆寺)にまかれ、栽培が始まったと伝えられています。
そのため、仏隆寺は大和茶発祥の地と言われているんです。
実はこのころから「大和茶」と呼ばれていたわけではなく、「大和茶」という呼び方の歴史は比較的新しいもののようです。
昔は、奈良で作られたお茶も特別な名前で呼ばれることはなく、シンプルに“奈良のお茶”として扱われていました。
ですが、お茶の産地が全国に広がる中で、「どこのお茶なのか」をわかりやすく伝えることが大切になってきます。
その流れの中で、奈良県で作られたお茶をまとめて「大和茶」と呼ぶようになっていったといわれています。
『佛隆寺』と『仏隆寺』はどちらも『ぶつりゅうじ』と読みます。
何で2種類あるかというと、昔の漢字と今の漢字という表現の違いなのだそうです。
仏隆寺のある奈良県宇陀市は、大和高原の南端にある、周りを山に囲まれた高原都市です。



どうちゃ?
教科書アレルギーのハナさんでも、理解できたんちゃ??



眠たくならずに、しっかり理解できました!笑
空海って、名前は聞いたことあるな…くらいの知識だったんだけど、
お茶の歴史に関わっていた人だったなんてびっくり!
日本の歴史のお勉強にもなりました😊
大和茶は緑茶が圧倒的に多い…が紅茶が世界的に評価された歴史があった


現在の大和茶は、煎茶・かぶせ茶・てん茶・番茶・ほうじ茶など、緑茶が中心のいわば『The 日本茶』。
実際に奈良駅周辺の老舗お茶屋さんを訪れてみても、商品のラインナップは緑茶がほとんどで、夫が見た限りでは発酵茶の取り扱いはないようでした。



緑茶中心なのか…発酵はあまりやっていないのか…と、発酵茶好きの私はちょっとしょんぼり。
ですが実は、奈良県産の紅茶には、世界で評価された歴史があったのです。
それが、1958年にイギリス・ロンドンで開催された紅茶の国際品評会。
大和高原にある山添村(当時は波多野村)で育てられた「べにほまれ」という品種の紅茶が、最優秀賞を受賞しました。
この品評会は、世界中の茶葉が集まる国際的なコンテストのひとつで、専門家によって品質が評価される場です。



そんな場で評価されるなんて、すごいんちゃ✨
しかしその後、1970年代の貿易自由化によって、それまで制限されていた海外のお茶も日本に入ってくるようになり、国内のお茶産地にも影響が出始めます。
日本の紅茶産業は次第に衰退していき、山添村の和紅茶も、その流れの中で姿を消していったといわれています。



じゃあ、大和茶で発酵系のお茶は楽しめないんちゃ…?



フフフ…
そんなことはないんだ🎵
今も少しずつですが、発酵系のお茶づくりを続けているお茶屋さんがいるんだよ😊✨
大和茶でも味わえる、発酵&香ばしさのお茶



ということで、ここからは“焙煎・発酵系メインのブログ”らしく、私好みの大和茶を紹介していきますよ✨
香ばしいお茶も大好きなので、本当は大和茶の『ほうじ茶』も気になったのですが、今回はあえて“発酵系”と、ちょっと珍しい炒る製法のお茶を探してみました。
奈良の街で見つけた『和紅茶』
今回は夫に出張のついでに、奈良の街中で私が好きなタイプのお茶を探してもらいました。
奈良駅周辺の徒歩で行ける範囲の老舗お茶屋さんをいくつか覗いてもらいましたが、今回訪れたお茶屋さんでは『一般的な緑茶系』の取り扱いのみということでした。
(調べてみると、老舗系で和紅茶の取り扱いをしていそうなお茶屋さんもあったのですが、残念ながらその日は定休日…残念!)
ということで、お茶屋さんではなく、お土産屋さんをのぞいてみたところ、2種類の和紅茶を発見できたようで、おみやげで買ってきてくれました。
三楽洞 三条店 「奈良県産100%使用 和紅茶」
三楽洞はレストラン、カフェ、土産物店などが並び、親しまれる三条通りという商店街にあるお土産屋さん。
奈良のお土産や伝統工芸品・キャラクターグッズなど、幅広い商品を取り扱っているお店です。
三楽洞で発見した和紅茶がこちら⇩


この大和茶はJA奈良県グループが手掛けている大和茶。
手軽に飲みやすい3gティーバッグが12袋入りです。
製造元である大和茶販売株式会社の公式オンラインショップのページでは、こちらの商品は掲載されていなかったので、現地で探して購入する楽しみになりますね。
購入時(2026年4月)の価格は、税込648円でした。
奈良のうまいものプラザ 「たつみ茶園 ポット出し和紅茶」
「奈良のうまいものプラザ」は、奈良県内の農園直送の新鮮な食材を使った料理が食べられるレストランや奈良の特産物が販売されているアンテナショップ。
JR奈良駅構内にあるのでアクセスしやすく、営業時間も7:00~21:00、朝早くからやっているのが魅力なお店です。
奈良のうまいものプラザで発見した和紅茶がこちら⇩


たつみ茶園は奈良市月ヶ瀬で1957年からお茶を作り続けている茶園さん。
今回購入した「ポット出し和紅茶」は公式オンラインショップページでも購入可能です。
購入時(2026年4月)の価格は432円。オンラインショップでは540円でした。



奈良でちょっと変わったお茶がないかな~って探したかったら、お土産屋さんやアンテナショップが穴場なのかもね💡
オンラインサイトで見つけた『烏龍茶』と『釜炒り茶』
烏龍茶が特に大好きなわたし。
出張の夫には「あったら烏龍茶がほしい!」というお願いをしていたのですが、街中では見つけられず…。
「大和茶で烏龍茶を作っている茶園さんはないのか…。」と諦めたのですが、奈良市のHPをのぞいてみたら…



発見しました~~‼‼‼すぐにお取り寄せ😊✨
ということで、自然栽培(無農薬・無肥料)にこだわったお茶づくりをされている「健一自然農園」さんのオンラインショップから購入した2種類のお茶を紹介します。
健一自然農園「自然栽培初つみ烏龍茶」
「自然栽培初つみ烏龍茶」は発酵度30~40%で仕上げた烏龍茶です。



発酵度30~40%は伝統的な凍頂烏龍茶の数値に近い数値なんちゃ😊


30gで税込580円(2026年4月時点)。
ウサギのパッケージがとても可愛らしくて癒されます。



奈良県産の烏龍茶はどれほど香りで楽しませてくれるのだろうと飲む前からワクワク~♡
健一自然農園「自然栽培・大和茶 釜炒り茶」
発酵茶ではないのですが、香ばしさつながりで気になったのがこちら。
釜炒り茶は、炒る工程があるため、ほんのりとした香ばしさを楽しめるお茶です。



ほうじ茶みたいな強い香ばしさはないけど、ノーマルな日本茶が蒸す製法なのに対して、釜炒り茶は軽く炒るんちゃ。
その違いで、ノーマルな日本茶とは違う魅力が楽しめるんちゃ😊


2gが3個入りで税込300円。
ちょっと試しに飲んでみたいな~というときにありがたい量です。
こちらのパッケージは大和茶の歴史を感じさせるおしゃれな雰囲気です。



健一自然農園さんはノーマルなお茶から、変わり種まで種類が豊富✨
変わったお茶が飲みたい!っていう人はぜひ覗いてみてね😊
今回は紹介した4種類の私好みの大和茶を発見することができました。
飲み心地は?味は?っと気になりますよね。
ひとつひとつ、じっくり感想を書いていきたいので、気になった方はぜひ今後公開される実飲ログをのぞいてみてくださいね!
お疲れさまでした✨今回の記事のおさらいタイム
- 大和茶ってなに?どんなお茶?
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大和茶は奈良県・大和高原を中心に栽培されているお茶。
産地である大和高原は、標高300~600mのひんやり涼しい気候。
美味しいお茶づくりに適した寒暖差のある気候・霧の発生しやすい環境・水はけのよさ・水質の良さという条件が整っていて、昔からお茶の産地として続いてきました。
- 大和茶の歴史
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大和茶の歴史の始まりは平安時代の806年。
804年に遣唐使として唐に渡った空海が、806年に帰国したときに、お茶の種を持ち帰り、仏隆寺に撒いて栽培を始めたことが大和茶の歴史のスタートだと伝えられています。
そのため、仏隆寺は大和茶発祥の地と言われています。「大和茶」という呼び方は比較的新しいようで、お茶の産地が全国に広がる中で、「どこのお茶なのか」をわかりやすく伝えることが大切になってきたことで、地域ブランド名として「大和茶」が使われるようになったようです。
今は緑茶が主流の大和茶ですが、1958年には大和茶の紅茶は、イギリスの品評会で評価されるほどの実力がありました。
1970年代の貿易自由化により、一度姿を消しかけた大和茶の紅茶ですが、昨今の和紅茶にもあるように、紅茶作りに挑戦しているお茶やさんもいらっしゃいます。
- 発酵・焙煎茶好きのハナが選んだ大和茶4選
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- JA奈良県グループ 奈良県産100%使用 和紅茶
- たつみ茶園 ポット出し和紅茶
- 健一自然農園 自然栽培初つみ烏龍茶
- 健一自然農園 自然栽培・大和茶 釜炒り茶
味わいの感想は、後日実飲ログにアップ予定!



全然知らなかった奈良の大和茶。
勉強した後は、歴史を感じてもっと大切に飲みたくなったね✨
いつか自分で奈良に訪れるときは、大和茶関連のところへ巡ってみたいなっていう楽しみができたよ😊



これで、「大和茶」もお茶知識に仲間入りなんちゃ✨









読むと
こんなことが
わかります!