「80℃のお湯??どうやって用意するの?」と思っているあなたへ
茶葉からおいしいお茶を淹れるんだ!と張り切りだした私。
ある日、壁にぶつかりました。
それは、パッケージの淹れ方に書かれていた「80℃」や「70℃」のお湯をどうやって用意するのか、という問題。
ハナそんな中途半端な温度……どうやって用意するの??
慌ててネットで調べてみると、こんな方法が見つかりました。
- 自然に冷めるのを待つ
- 別の容器に移し替える
- 水を足す
という3つのパターン。
なるほど。でも、ここで疑問が。
本当に温度は下がるの? どのくらい下がるの?
ということで、今回はこの3つの方法を実際に試して、お湯の温度がどのように変化するのか実験してみることにしました。
この記事がおすすめなのはこんな人
- お茶を淹れるために、お湯の温度を下げる方法を知りたい
- 沸騰したお湯が80℃になるまでのおおよその時間を知りたい
- 水を足すと、どのくらい温度が下がるのか知りたい
- お湯を移し替えるだけで温度が下がるのか気になる
茶葉によっては、沸騰したお湯よりも少し温度を下げて淹れる方法が紹介されていることもあります。
でも、温度を調整するために特別な道具が必要なのか、難しいことをしなければいけないのか、気になりますよね。



実際に温度を測りながら、3つの方法を比較していくんちゃ!
今回の実験に使用したアイテムと条件について
今回の実験では、家庭でお茶を淹れる場面を想定し、お湯の温度がどのように変化するのかを調べていきます。
ただし、専門的な実験設備を使ったものではなく、家庭で行う簡易的な実験です。
お湯は時間とともに温度が変化するため、開始時の温度やカップに注ぐお湯の量など、すべての条件を完全にそろえることはできませんでした。
そのため、今回の結果はあくまでも目安としてご覧ください。
今回の実験で使用したアイテム


| アイテム | 詳細 |
| 普段使用しているティーカップ×2 | 容量:約150ml(満水時約200ml) 素材:磁器 |
| やかん | ステンレス製 |
| タイマー | ドリテック ラーニングタイマーS |
| 料理用温度計 | ドリテック |
| 大さじスプーン | 15ml・ステンレス製(水をたす実験で使用 ) |



今回は、3つの実験ですべて同じティーカップを使用します。
カップの温度が実験結果に影響するのをできるだけ防ぐため、実験ごとにティーカップを水道水で洗い、洗浄後すぐに使用しています。
ただし、洗浄直後のカップの温度までは測定していないため、実験ごとに完全に同じ条件になっているわけではありません。



ティーカップが2つあるのは、「別の容器に移し替える」実験のときに使用するためなんちゃ!
実験時の条件について
実験を行った日の室温は26.8℃、湿度は36%でした。
お湯が冷める速さは、室温や使用する容器、お湯の量などによって変わります。そのため、今回と同じ方法で実験しても、同じ時間で同じ温度になるとは限りません。
今回の結果は、家庭でお湯の温度を調整する際のひとつの参考としてご覧ください。
【実験1】自然に冷めるのを待つ(何分で80℃になる?)
実験方法と手順


実験方法は簡単!
沸騰したお湯をティーカップに注ぎ、温度計を差したまま、5分間の温度変化を観察します。
温度計に表示される温度を、1分ごとに記録していきました。
時間経過による温度の変化
まず、沸騰した直後のお湯の温度を測ってみると、98℃でした。
今回は、この98℃のお湯を使って実験していきます。


| 時間 | お湯の温度 |
| 沸騰直後(やかんの中のお湯を測定) | 98℃ |
| 0分(ティーカップに注いですぐ) | 87℃ |
| 1分 | 84℃ |
| 2分 | 80℃ |
| 3分 | 77℃ |
| 4分 | 74℃ |
| 5分 | 71℃ |
今回の実験では、ティーカップに注いでから約2分で80℃まで下がりました。
自然に温度が下がるのを待つだけでしたが、思っていたよりも早く温度が下がったことに驚きました!



まず、やかんからティーカップに注いだだけで、約11℃も温度が下がったんだよね。
お湯の温度ってこんなに簡単に下がるんだって驚いたよ!



80℃でも90℃でも、触ってみた感じは「熱い!!」
だから、実際に温度を計ってみないとわからない発見なんちゃ!
冬のように室温が低い環境では、さらに早く下がるのかもしれませんね。
【実験2】別の容器(ティーカップ)に移し替える(1回の移し替えで何℃下がる?)
実験方法と手順


次は、沸騰したお湯を別の容器に移し替えると、温度がどのくらい下がるのかを調べます。
今回は、同じ種類のティーカップを2つ用意し、お湯を交互に移し替えながら、移し替えるたびに温度を測定しました。
イメージとしては、次のような流れです。
やかん → ティーカップ① → ティーカップ② → ティーカップ① → ティーカップ②……
カップに温度計を差した状態でお湯を注ぎ、表示される温度を確認したら、すぐにもう一方のカップへ移し替えます。この操作を繰り返し、合計10回まで実験しました。
お湯が自然に冷める影響をできるだけ少なくするため、温度を測ったら、時間を空けずにもう一方のカップへ移し替えています。
一度お湯を注いだカップも、冷めるのを待たずに、そのまま次の移し替えに使用しました。
移し替えによる温度変化の結果
沸騰した直後のお湯の温度を測ってみると、99℃でした。
今回は、この99℃のお湯を使って実験していきます。


| 回数 | お湯の温度 |
| 0回(沸騰直後のやかんの中) | 99℃ |
| 1回目 | 91℃ |
| 2回目 | 85℃ |
| 3回目 | 80℃ |
| 4回目 | 77℃ |
| 5回目 | 75℃ |
| 6回目 | 72℃ |
| 7回目 | 71℃ |
| 8回目 | 69℃ |
| 9回目 | 68℃ |
| 10回目 | 66℃ |
今回の実験では、移し替え3回目で約80℃まで温度が下がりました。



やっぱり、今度の実験でも、やかんからカップに移したことで、99℃から91℃に下がったね。



お湯が空気やカップに触れることで、変化しているんちゃな!
そして、この実験で面白いなと思ったのが、移し替える回数が増えるにつれて、1回あたりの温度の下がり幅が小さくなっていったことです。
最初の移し替えでは8℃下がりましたが、後半は1〜3℃程度の変化になっています。
このように、移し替えることでお湯の温度を下げることはできますが、毎回同じ温度だけ下がるわけではないこともわかりました。
【実験3】水を足す
実験方法と手順


最後は、お湯に水を加えて温度を下げる実験です。
熱湯を注いだティーカップに水を加え、温度がどのくらい変化するのかを調べます。
今回は、加える水の量を大さじ1・大さじ2・大さじ3の3パターンに分けて実験しました。
それぞれ約130mlのお湯を用意し、水を加えたら軽く混ぜて、すぐに温度を測定します。
これまでの実験では、ティーカップに約150mlのお湯を入れていました。
しかし、今回は水を加えるため、同じ量のお湯を入れるとカップから溢れてしまう可能性があるので、最初に入れるお湯を約130mlに減らして行いました。



大さじ1=15ml
大さじ2=30ml
大さじ3=45ml
なんちゃ!
お湯と水の割合による温度変化
3回とも99℃のお湯を使って実験しました。
加えたのは約24℃の水道水です。


| 沸騰直後 | ティーカップに 移した直後 | 水を加えた直後 | |
| 大さじ1 | 99 | 90 | 80 |
| 大さじ2 | 99 | 90 | 77 |
| 大さじ3 | 99 | 88 | 72 |
今回の実験では、約130mlのお湯に大さじ1杯の水道水を加えたところ、80℃になりました。
大さじ1杯は15ml。
約130mlのお湯に対して、意外と少ない量の水でも温度が変化するんですね。
ひとつ注意点としては、今回の結果では、水を加える前のティーカップに移した時点で、すでにお湯が88〜90℃まで下がっています。
そのため、水を加えたことだけで熱湯から温度が下がったのでなく、ティーカップに移したときの温度変化も含めて考える必要があります。
また、水道水の温度や最初のお湯の温度、お湯と水の量によっても、結果は変わります。
今回の実験で大さじ1杯の水を加えると80℃になったからといって、いつでも同じ温度になるとは限りません。
それでも、少量の水を加えるだけでも、お湯の温度を調整できるとわかったのは、おもしろいですよね。



お茶を淹れるときに「少し温度を下げたいな」と思ったら、今回の結果をひとつの目安にしてみてね!
3つの実験からわかったこと



今回は、お湯の温度を下げる3つの方法を試してみたんちゃ✨
どの方法も、お湯の温度を80℃まで下げることに成功したんちゃ!
ひとつ注意点とお伝えしておきたいこと
ひとつ注意点とお伝えしておきたいのは、今回の実験はどれも、やかんからティーカップにお湯を注いでから始めているということです。
実験1では、やかんの中で98℃だったお湯が、ティーカップに注いだ直後には87℃になっていました。
実験2・3でも、99℃からカップに移した時点で90℃前後に温度が下がっています。
つまり、今回の実験は、沸騰直後の熱湯から温度を下げる方法を、完全に同じ条件で比較したものではありません。
今回は本格的な理科の実験ではなく、家庭でお茶を淹れる場面を想定して実験しました。
なので、実際にお茶を淹れるときと同じように、やかんからティーカップにお湯を注ぐところから始めています。
そのため、今回の結果は、家庭でお湯の温度を調整するときのひとつの目安としてご覧ください。
また、今回の実験で伝えたかったのは、「○mlの水を加えれば80℃になる」「○回移し替えれば80℃になる」といった、正確な温度調整の方法ではありません。



お湯の温度は、室温や水温、使う容器、お湯の量によって変わるんちゃ!
今回と同じ方法でも、必ず同じ温度になるわけではないってことを知っておいてほしいんちゃ!
実際に試してみてわかったこと
実際に試してみてわかったことは、80℃のお湯は、思っていたよりも簡単に用意できるということです。
私はこれまで、パッケージに「80℃のお湯で淹れてください」と書かれているお茶を見ると、ちょっと面倒だなと感じていました。
でも、今回の実験では、「2分間自然に冷ましたり」「別の容器に3回移し替えたり」「大さじ1杯の水を加えたり」するというような簡単なひと手間で、80℃まで温度を下げることができました。
さらに実験を続けると、5分間自然に冷ました場合は71℃、別の容器に10回移し替えた場合は66℃、大さじ3杯の水を加えた場合は72℃になりました。
このように、今回の実験では、どの方法でも70℃前後まで温度を下げることができました。
「80℃や70℃なんて、なんだか大変そう…」と思っていたけれど、意外と身近で簡単な方法で調整できるんですね。



今まで温度の指定が気になって選べなかったお茶も、これなら気軽に試せそうだよね!
お湯の温度を理由に諦めていたお茶がある方は、ぜひ今回紹介した方法を試してみてね✨
まとめ|温度調節は意外と簡単!もっと気楽にお茶を楽しもう
色々なお茶を楽しみ始めたころ、私は「70℃や80℃のお湯」を用意するには、温度調節ができる電気ポットのようなものが必要だと思っていました。
でも、調べてみると、今回紹介したように「自然に冷ます」「別の容器に移し替える」「水を加える」といった方法があることを知りました。
それからは、こうした方法でお茶を淹れていたのですが、実は心の中で、ずっと疑っていたんです。



「本当に温度が下がっているの?」って。
だって、私が触った感じでは、100℃でも90℃でも80℃でも、やけどしそうに熱いお湯。
温度が変わっている感じがしませんでした。
でも、今回実験してみて、むしろ熱湯の温度を保つことのほうが難しいんだなという、意外な発見がありました。
別の容器に移し替えたり、少し放置したり、少量の水を加えたりするだけでも、お湯の温度は変化するんですね。
今回は実験なので温度計で測りました。
でも、普段のお茶タイムで毎回温度を測るのは、ちょっと面倒ですよね。
もちろん、「茶葉に合った温度で、できるだけおいしく淹れたい!」という方は、温度計で測りながら調整するのもいいと思います。
でも、少し待ってみたり、別の容器に移し替えてみたり、水をほんの少し加えてみたりして……
「たぶん、ちょっと冷めたかな!」
そんな気楽なやり方でも、お湯の温度を下げることはできるんです。



温度をきっちり管理することにとらわれすぎず、自分に合った方法で、気軽に色々なお茶を楽しんでいきましょう!









