ルピシアで発見!“鹿谷紅烏龍 蜜香 冬摘み”
寒い寒い2025年2月のこと。
ふらっと立ち寄ったルピシアで、見たことのないお茶を発見しました。
ハナなんだこれは……飲むしかない!
と即決で購入したのが、
『鹿谷紅烏龍 蜜香 冬摘み』。



30gで1,600円だったのちゃ✨
1gあたり約53円ちゃ💰
でも、袋を眺めてみると——
「鹿谷」って?
「紅烏龍」の“紅”って?
「蜜香」って?
そして「冬摘み」ってわざわざ書いてあるのはなぜ?
…初心者にはわからない言葉ばかりでした😫
ということでこの記事では——
このお茶の“名前の意味”や“背景の知識”をやさしくまとめつつ、
実際に飲んでみた感想もお伝えします☕️
ぜひチェックしてみてくださいね✨
“鹿谷紅烏龍 蜜香 冬摘み”について知ろう!
まずは…なんて読むのか学ぼう!


ルピシアのパッケージには
「しかたにほんうーろん みつこう ふゆづみ」と書かれていますね✨
正確な日本語読みは
「しかたにこううーろん みっこう ふゆづみ」となるようです。
ちなみに、台湾華語の発音では
「ルーグーホンウーロン ミーシャン ドンジャイ」と発音します😊
“鹿谷紅烏龍”ってなに?


“鹿谷”というのは、台湾・南投県鹿谷郷という産地の地名のことです。
標高600~1,000mほどの山岳地帯で、阿里山や玉山などの高山茶産地よりはやや低め。
それでも山の気候や豊かな土壌に恵まれ、美味しい茶葉が育ちます。
鹿谷紅烏龍の特徴まとめ
| 品種と産地 | 台湾・南投県鹿谷郷 |
| 発酵度 | 半発酵~強発酵(紅茶に近い発酵度) |
| 焙煎 | 比較的軽め |
| 香り | 蜂蜜や熟した果実のような甘い香り |
| 味わい | 紅茶のようなコクと、烏龍茶らしいまろやかな余韻 |
紅烏龍とは?
紅烏龍(こううーろん/ホンウーロン)とは、台湾で生まれた烏龍茶の一種で、
烏龍茶と紅茶の特徴をあわせ持つお茶です。
台湾の中では比較的新しく、ここ20年ほどで確立されたお茶で、
紅茶の甘みと烏龍茶のまろやかさを楽しめる新しいタイプの烏龍茶として注目されています。
- ①発酵度が高い
-
一般的な烏龍茶の発酵度は10~70%程だが、紅烏龍は約80~90%と紅茶に近い発酵度。
そのため、紅茶のような甘みやコクがありつつ、烏龍茶特有の香りも楽しめる。 - ②香りと味わい
-
フルーティーで甘みのある香りが特徴的で、蜂蜜や熟した果実のような香りが感じられることが多い。
渋みが少なく、まろやかで飲みやすい味わい。 - ③台湾南投県・鹿谷郷が主な産地
-
台湾南投県鹿谷郷が代表的な産地だが、最近は台湾以外でも少しずつ生産されるようになっている。
(ただし、品質や風味は台湾産が高く評価されていて、特に「鹿谷紅烏龍」は紅烏龍の代表として人気がある。) - ④紅茶と烏龍茶の中間的な存在
-
紅茶のような深みのある風味と、烏龍茶の持つ軽やかな余韻を兼ね備えており、
「紅茶好き」「烏龍茶好き」両方におすすめできる。



つまり、鹿谷紅烏龍って
『台湾の鹿谷郷が産地の、紅茶のような味わいのある烏龍茶』
ということなんだね✨
“蜜香”ってなんのこと?
蜜香(みつこう/みっこう/ミーシャン)とは、「蜂蜜のような甘い香り」を指す言葉で、
特に台湾茶や中国茶の一部に使われる特徴的な香りの表現です。
- 蜂蜜や熟した果実のような甘い香りがする
- ウンカ(小さな虫)の影響で生まれる独特の香ばしい甘い香り(発酵香)
- 渋みが少なく、まろやかで甘みの強い味わい
“ウンカ”と聞くと稲に被害をもたらす害虫を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、
東方美人茶の製造に関わるウンカは、“チャノミドリヒメヨコバイ”という別の種類の昆虫で、
台湾では「小緑葉蝉(しょうりょくようぜん/シャオリューイエチャン)」と呼ばれています。





ちなみにね、
ウンカ科とヨコバイ科って別分類。
チャノミドリヒメヨコバイは、生物学的には「ヨコバイ科」に属すんだけど、茶業界では一般的に「ウンカ」や「茶ウンカ」と呼ばれているんだって🤔
蜜香が生まれる理由
「蜜香」はチャノミドリヒメヨコバイ(小緑葉蝉)が茶葉の新芽を吸汁することで生まれます。
- チャノミドリヒメヨコバイが茶葉の新芽を吸汁する。
- 茶葉が自身を守るために特殊な香気成分を分泌。
- この成分が、熟した果実や蜂蜜のような甘い香り(蜜香)を生み出すもととなる。
- 発酵時に「蜜のような香り」が生まれる。



虫さんがかじって美味しいお茶になるなんてすごいのちゃ。
蜜香をもつお茶は他にもあるんちゃ~!
東方美人茶(台湾)
蜜香紅茶(台湾・中国)
蜜香烏龍茶(台湾)
どれものみたいちゃ~🌿
ちょっとここで…Q&Aタイム
- 鹿谷烏龍茶はすべて蜜香なの??
-
いいえ、すべての鹿谷産烏龍茶が蜜香を持つわけではありません。
「蜜香」と呼ばれるのは、“ウンカ(チャノミドリヒメヨコバイ)の影響を受けた茶葉を使って作られたお茶”だけです。同じ鹿谷産でも、茶葉の種類や製法によって香りや味わいが変わるので、パッケージや説明をチェックしてみましょう🍃
- 鹿谷郷で栽培される烏龍茶は他にどんなものがあるの?
-
鹿谷郷は、台湾を代表する凍頂烏龍茶(とうちょううーろんちゃ)の名産地として有名です。
ほかにも「鹿谷高山茶」など、標高や製法の違いによってさまざまなお茶が作られています。



ここまでで“鹿谷紅烏龍” “蜜香”までわかったね🌼
じゃあ最後の“冬摘み”も勉強していこう😊✨
“冬摘み”ってわざわざ季節を強調しているのはなぜ?
台湾では、「四季ごとにお茶を収穫する文化」があります。
気候が温暖で、地域によって標高差も大きいため、1年に何度も新芽が伸びてお茶を摘むことができるのです。
そして、収穫する季節によって香りや味わいが変わるのが台湾烏龍茶の大きな魅力。
そのため、「冬摘み」とあえて季節を強調しているんですね。
冬摘みのお茶は、香りが上品で味がまろやかになりやすいといわれています。
寒暖差の大きい季節にゆっくり育つことで、甘みと旨みが凝縮されやすいのが特徴です✨



でもね、スーパーやネットで売っている台湾烏龍茶の中には、
品種名だけが書かれていて、収穫時期が明記されていないものも多いよ。
だから「季節ごとの違いを楽しむ」のは、ちょっとマニアックだけど、
お茶好きさんにはたまらない楽しみ方なんだね💡
台湾烏龍茶の季節ごとの違いは別記事にまとめる予定です。coming soon✨
発酵度が高い紅烏龍は、季節ごとの味わいの違いがはっきり感じられるお茶
中でも冬摘みの紅烏龍は、渋みが少なく甘みが強いのが特徴。
まろやかで飲みやすい紅烏龍を楽しみたい人にぴったりです。
紅烏龍には「春摘み」「夏摘み」など他の季節のものもありますが、
冬摘みはとくにやさしい味わいで人気があります😊



全部の季節、飲んでみたいちゃ~✨



そうだね~♫
でも今回はとりあえず『冬摘み』を楽しもうね!
もしかして私たち、いちばん最初に一番美味しい紅烏龍をトライしちゃったのかもよ?
次で、実際に飲んでみた感想を紹介していくよ♡
紅茶のような烏龍茶✨実飲レポ
まずは茶葉の形や香りをじっくり観察


まずは茶葉の形や香りをじっくり観察。
茶葉の香りを嗅いでみると、蜜のように甘く、華やかな香りがふわっと広がります🌿
まるで紅茶の茶葉を嗅いだときのような印象です。



きっとこれが“発酵香”というものなのでしょうね。
紅烏龍茶は焙煎がひかえめなため、香ばしさよりも熟した果実のような甘い香りが前面に感じられます。
イメージでいうと、まさに“紅茶に近い烏龍茶”という感じ。
茶葉の形は細長くねじれた「条形(じょうけい)」。
蜜香系や発酵度が高めのお茶によく見られるスタイルです。
ちなみに、お茶の茶葉の形には「条形」と「捻条形(ねんじょうけい)」の2タイプがあり、
捻条形は丸くぎゅっと固められた形が特徴です。
茶葉の形の違いについては、また別記事でくわしくご紹介しますね☕
(coming soon!)
お待たせしました!実飲レポ



さあ、飲んでいくのちゃ♡


紅茶に似た深い香りと琥珀色のお茶
まず目に入るのは、深い琥珀色。
香りは紅茶のように甘く華やかで、なにも言われなければ「紅茶」と思ってしまうほど。
焙煎の香ばしさは控えめで、フルーティーで上品な香りが広がります。



紅烏龍は、「紅茶ほど重くないけど、烏龍茶より深い香りと甘み」を狙った絶妙な発酵バランスなの。
完全発酵にはせずギリギリで止めることで、紅茶のような甘い香りと、烏龍茶らしい軽やかさを両立させているよ💡



香りは紅茶、飲み口は烏龍茶なのちゃ。
苦みも渋みも少ないまろやかな味・飲んだ感想は…マイルドになった東方美人茶✨
飲んでみて最初に思ったのは「東方美人茶に似てる!」
でも東方美人茶よりも「まろやかさ・甘み・深み」を強く感じました。



東方美人茶もウンカによって発酵度が高めのお茶になるの。
製造方法が似ているんだね!



東方美人茶は
もうちょっと濃くて力強いかなって、
おいらは思うんちゃ。
まとめると、薫り高く、まろやかで甘い、でも重すぎない紅烏龍。
しっかりした味わいのお茶なので、「濃いお茶、飲みたい~!」っていう気分の時にぴったりです✨
ちなみに…今回わたしはこうやって楽しみました


- 茶葉 6g
- お湯の温度 熱湯
- 抽出時間 45秒~1分
- 煎出回数 4~5回
台湾茶は、小さな茶器に茶葉をたっぷり入れて、何煎もじっくり楽しむのが主流。
だからこのような淹れ方が推奨されているんですね🍵
でも私、とてもズボラでめんどくさがり屋なのです😫
だから、ドバッと一気に作って飲む派!(めんどくさがり代表)
だって忙しいし、ごくごく飲みたいんですもの😅
ということで今回は、かなり“なんとなく”の量で茶葉を淹れ(ケチり気味)、
蒸らし時間も“だいたい”で飲んでみたのですが…
\それでも、とっても美味しく飲めました!!!/
もちろん、この方法の欠点はあります。
茶葉を取り出すのを忘れると、渋みや苦みが出てしまうこと。
でも今回の鹿谷紅烏龍茶は、どんなに取り出すのを忘れても苦みや渋みが出にくいんです!
もう、ズボラな私にはありがたすぎるお茶でした😂
ということで——
「どんなに適当に淹れても美味しい!」
これ、かなり嬉しいポイントだと思います✨



でもね、もちろん丁寧に淹れたお茶も飲んでみたいし、
自分でちゃんと考えながら淹れてみたいなとも思ってるんだ😊
まあ…今回はこれでよし。笑



見つけたら絶対買いなのちゃ!
『鹿谷紅烏龍 蜜香 冬摘み』ぜひ飲んでみてほしいのちゃ~😍
ごちそうさまでした✨本日のおさらいタイム
- “鹿谷紅烏龍 蜜香 冬摘み”ってこんなお茶
-
読み方
ルピシアパッケージ➜「しかたにほんうーろん みつこう ふゆづみ」
正確な日本語読み➜「しかたにこううーろん みっこう ふゆづみ」
台湾華語では「ルーグーホンウーロン ミーシャン ドンジャイ」と発音します✨産地と紅烏龍の特徴
台湾・南投県の鹿谷郷で育つお茶。
紅茶の甘みと烏龍茶のまろやかさをあわせ持ち、発酵度は80〜90%。
渋みが少なく飲みやすいのが特徴です。蜜香って?
蜂蜜のような甘い香りで、茶葉を小緑葉蝉(ウンカの仲間)が噛むことで生まれます。
渋みが少なく、まろやかで甘みの強い味わい。冬摘みの魅力
冬に摘まれた茶葉は渋みが少なく、甘みが強い。
季節ごとの味わいの違いを楽しむのも台湾烏龍茶の醍醐味です。 - 実際に飲んでみた!お茶好き素人のレポ
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茶葉の見た目と香り
細長くねじれた条形、黒褐色に赤みの部分もちらり。
乾いた茶葉は蜂蜜やドライフルーツの甘い香りがふわっと広がります。淹れたての香り・味
湯気とともに甘さが立ち上り、焙煎香は控えめ。紅茶のように華やかで上品な香り。
渋みや苦味はほとんどなく、まろやかで甘みが中心。後味は軽やかで余韻も心地よいです。飲む楽しみ
紅茶好きにも烏龍茶好きにもおすすめ。
冬摘みならではのやさしい味わいで、他の季節の紅烏龍との飲み比べも楽しいです🌿



まろやかで上品な味わいの「鹿谷紅烏龍 蜜香 冬摘み」は、普段にも特別な時間にもぴったりの一杯✨
✔台湾烏龍茶が好きな人
✔紅茶が好きな人
✔東方美人茶が好きな人
✔おもてなしの一杯を探している人
✔自分へのご褒美の茶葉を探している人
こんな人におすすめだから、ぜひ飲んでみてね!




